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大阪出身の日本人アーティスト、NYの子ども美術館で「ヘタウマ」個展開く

ギャラリー目玉の巨大な犬のオブジェ©Children's Museum of the Arts

ギャラリー目玉の巨大な犬のオブジェ©Children's Museum of the Arts

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 大阪出身で現在NYを拠点に活動する日本人アーティスト河合美咲さんの個展「Love from Mt. Pom Pom」が3月14日、ソーホーにある子ども美術館「Children’s Museum of the Arts(CMA)」(103 Charlton Street, New York)で始まった。

ユニークなスネークベンチ

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 河合さんは、想像力豊かで独創的な世界観と「ヘタウマ」作風で、東京をはじめスウェーデン、ボストン、サンフランシスコと国際的なエキシビション開催の実績を持つ若手個性派アーティスト。

 同展のタイトル「Love from Mt. Pom Pom」のPomは、何かが飛び出したり爆発したりする際の日本語の表現「ポン!」から生まれたという。ギャラリー内は文字通り河合さんの頭の中から「ポン!」と飛び出してきたアイデアや空想のキャラクターであふれ、河合さんの想像の世界へ迷い込んでしまったかのようだ。

 目玉は、高さ約3.4メートル、幅約5.5メートルの巨大な犬のオブジェ。ギャラリー内の2本の柱の間にわざと挟まったかのように設置している、ショッキングピンクの巨大犬には触れることも可能で、来場した子どもたちが自由に毛をとかせるよう巨大なくしも用意する。

 「国際的に有名なアート批評家やコレクターだけでなく、子どもから大人まで幅広い人々の心を魅了する彼女の新作アートをお披露目できてとても興奮している」とCMA社長のデビット・カプランさん。「今回のようにギャラリー全体をキャンバスとし、空間そのものをアーティストの想像の世界にしてしまう展示方法はCMA初の試み」とも。

 同館館長でエキシビションマネジャーでもあるプレスコット・トルドーさんも「彼女は経験上、一般的な展示方法はアートと来場者の間に距離を生んでしまうと熟知している。今回のエキシビションのユニークな点は来場者がアートに直接触れ、探求し、自ら何かを創造するきっかけを、彼女のアートを通して身近に体験できる点」と力強く語る。

 期間中、河合さんによるワークショップや、「Love from Mt. Pom Pom」をテーマにした特別イベントも開催。新しいアイデアを「ポン!」と生み出してくれそうな想像力豊かなアート空間は、子どもはもちろん大人も楽しめる。

 開館時間は12時~17時(木曜・金曜は18時まで、土曜・日曜は10時~17時)。火曜休館。6月10日まで。

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