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トップレス女性がニューヨーク市内を行進-男女平等訴え

女性にも公共の場でトップレスになる権利があると主張した

女性にも公共の場でトップレスになる権利があると主張した

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 女性平等の日である8月26日に近い日曜日に毎年世界各国で行われている「ゴー・トップレス・デー」が25日、開催された。男女平等や女性の権利を唱える人々が、ニューヨークでもブライアントパーク(41 W. 40th St.)とタイムズスクエア間を行進した。

「ゴー・トップレス・デー」の様子

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 同団体の中には、男女平等に賛同する男性もトップレスで参加。公共の場での男性の上半身露出が許されることと同じように女性にも権利があると主張し、約30人が抗議した。

 ブライアントパークの広場で抗議を行った同団体の参加者は「米国では裸に対して神経質になりすぎて、すぐ性的に捉えているが、そうではない。性的に抑制されすぎて、おっぱいを見ることがないから、男性は反射的に驚くことがあるが、これからはもっと平等な目で見てもらいたい。男女平等な世界になっていけばいい」と話した。

 ブライアントパークではカメラを持った大勢の男性がトップレス女性を囲み訴えに耳を傾けた。同団体が平等について語る度に、「その通りだ、間違いない」と叫ぶ男性や、拍手を送る男性、中には写真を撮っているうちに恋に落ちてしまったと話す男性など、異様な盛り上がりを見せた。

 この運動を見ていたニューヨーク在住男性は「すごく正しいことを言っているので支持しようと思う。しかし、普段はヌードビーチに行ったり、女性の裸に見慣れているわけでもないし、こうした運動を見ると少し野性的になってしまうのも事実」と話していた。

 ブライアントパークにいたニューヨーク在住の女性は「男女平等や女性の権利を訴えることはすごくいいこと。しかし上半身を露出させて訴えるのはやり過ぎ。子どもにも見せられない。現にトップレスの女性の周りはカメラを持った男たちで埋め尽くされていて、性的な要素で見ている男性が多くいると思うので複雑。もっと別の方法があるのでは」と心境を語った。

 ニューヨーク市警察は以前、路上や公演など公共の場での上半身裸の女性を取り締まることは対象外になると再確認を行ったことから、同運動も取り締まることはなかったが、市民からは賛否両論の意見が出ており、今後の動きに注目が集まっている。

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