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ニューヨークにお茶ブーム到来?-老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」の挑戦

素材を引き出すお茶の淹れ方を学ぶワークショップ

素材を引き出すお茶の淹れ方を学ぶワークショップ

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 スターバックスが同社初となるお茶バー「Teavana Fine Teas + Tea Bar」をニューヨークにオープンしたことからもわかるように、昨今ニューヨーカーのお茶への関心が高まっている。そうした中、今年4月にマンハッタンのミッドタウンにオープンした日本茶専門店「一保堂茶舗」が日本茶の味をニューヨーカーに広めるため、さまざまな取り組みを行っている。

一保堂が海外に初進出

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 一保堂は1717年創業の老舗日本茶専門店で、上品な甘みとまろやかな味わいが特徴の京銘茶を取り扱っている。京都に本店を構え、3年前東京に初の路面店を出店。今年4月にオープンした「Ippodo Tea, New York」(125 E. 39th St.)は海外初店舗となる。

 京都から持ってきた抹茶、玉露を中心に煎茶、番茶を含め30銘柄以上の京銘茶と、それらの素材の本来の味を引き出すこだわりの茶器を取り扱っている。店内の壁は日本から招いた左官職人が施したもので、什器も日本から特別に取り寄せ、落ち着きのある雰囲気を演出している。

 高いものから安いものまで、ニューヨークではさまざまな日本茶を手に入れることができるが、茶葉の品質やお茶の淹れ方による味の違いを知る人は少ない。そうしたニューヨーカーに日本茶本来の味を知ってもらうことを目的に、一保堂はさまざまな取り組みを行っている。来店客の目の前でお茶を淹れるテイスティングや、注文ごとにお茶をたてる日本茶テークアウトをはじめ、抹茶の点て方や素材を生かすお茶の淹れ方を学ぶワークショップを開いている。

 加藤店長は「感度が強く新しいものにオープンなニューヨーカーに少しずつ本当の日本茶の魅力を広めたい。今後はアメリカの食事に合う日本茶なども提案していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~19時。月曜定休。

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