毎年恒例行事となっている「サンタコン」が12月14日に開催され、サンタを中心としたコスチュームを着た参加者でニューヨーク市内が埋め尽くされた。サンタの祭典ともいわれる同イベントには約2万人が参加し、市内では朝から夜までお祭り騒ぎが続いた。
参加者が思い思いにクリスマスにまつわるサンタやトナカイ、エルフ、ジンジャーブレッドのコスチュームを着て楽しむ同イベント。中にはプレゼント箱、クリスマスツリーやベルなどクリエーティブな衣装を着ている参加者の姿も。例年市内にはたくさんの参加者が集結し、ハロウィーン並みにコスチュームを着た人で埋め尽くされるが、サンタコン参加者は飲酒目的の成人男女が多く集まる。
サンタコンは参加者がコスプレしたままバーに入り、昼から酒を飲んで楽しむイベントとして知られていた。しかし多くの参加者が昼間からバーをはしごし、お祭り騒ぎをする悪態サンタの迷惑行為が問題視され、今年はニューヨーク市警察庁が約30軒のバーにサンタ入店禁止の協力要請を出した。
当日は終日雪が降り続いたにもかかわらず、街中や市内に向かう電車の中にはサンタがあふれた。警察からは注意を促すフライヤーや、バー入店の際に付け髭を外すようにと勧告が出されたが、グラマシー地区で酔っぱらった10人ほどのサンタが乱闘騒ぎを起こし、その動画がユーチューブで流れた。「サンタコン」の開催が問題視される一方で集まった寄付金はチャリティー団体に寄付しているとその功績が認められており、賛否両論の声が上がっている。
同イベントで集まった寄付金はフードバンクや恵まれない子どもたちへ送るおもちゃの資金になる。