ニューヨーク・セントラルパークで5月11日に行われる日本文化の祭り「Japan Day@ Central Park(ジャパンデー・アット・セントラルパーク)」の記者会見が4月9日、在ニューヨーク日本国領事館大使公邸(4 East 67th St.)で行われた。会見では同イベントのプログラムとアートコンテストの結果が発表された。
今年で8回目の開催となる同イベントは、日米市民の交流促進、ニューヨークへの感謝の表意、日系コミュニティーの連携強化を目的として始まった。昨年は約4万5000人の地元ニューヨーカーが訪れ、大いに盛り上がりを見せた。
アートコンテストには、昨年の83点を大幅に超える全128点の作品が寄せられた。同イベントのメーンビジュアルとなる最優秀賞には、海外でも活躍するデザイナー・野津道子さんの作品が選ばれた。友禅和紙を使用した切り絵、コラージュ作品はセントラルパークから見える摩天楼やパーク内に咲く桜をモチーフに組み合わせ、春の訪れを表現した日本文化と伝統工芸の素晴らしさを伝える作品に仕上がった。今年は演出家・宮本亜門さんも審査員として加わり「亜門賞」も設けられた。受賞者はマシュー・ルーガーさん。「日の丸と自由の女神を組み合わせたパンチの効いた作品に引かれた」と亜門さんはコメントした。
イベント当日は、和太鼓、空手演武などのパフォーマンスや日本食の屋台など日本の魅力を伝えるプログラムが用意されている。フィナーレでは「恋するフォーチュンクッキー」のニューヨーク・バージョンが制作される。会見では日系企業の社員が踊る映像が一部公開され、これにイベント当日収録分を組み合わせる予定。
会見にはジャズシンガーの大江千里さんも駆け付け、東日本大震災後に制作した「Peace」を演奏した。
会場はセントラルパーク内のBandshellエリア。開催時間は9時30分~16時。入場無料。雨天決行。