ニューヨーク市のUSTAナショナル・テニス・センター(Flushing Meadows Corona Park Rd.)で9月8日、テニス全米オープンの男子シングルス決勝が行われ、多くの錦織ファンが駆け付けた。日本人初の決勝戦進出を決めた錦織圭選手は準優勝となったが、ファンからは次回に向けて期待の声が多く上がった。
平日月曜の17時の試合にもかかわらず、会場には多くの人が集まった。中にはスーツ姿の人も多く、会社を早めに切り上げて応援に駆け付けた人もいた。約2割を埋める日本人ファンのほか、多くの錦織選手のファンが集まり「Kei!Kei!Kei!」とエールを送った。会場には過去の優勝者や、ニューヨークヤンキースの田中将大選手も観戦に来ていた。
赤白のチェックTシャツを着てチリッチ選手の応援をする人も多く、サッカーのサポーターのような盛り上がりを見せた。チリッチ選手を応援に来た人は「今までの錦織選手の試合も見ていたから正直ヒヤッとした。けれど今日の試合を見て、優勝すると思った」と話した。
会場には4大大会を巡っているテニスファンの日本人の姿もあり、「日本的な感じで応援しようと思って浴衣で来た。今回は残念だったけど、まだまだ行ける」と期待を込めた。また、ニューヨーク在住の日本人は「決勝のこのステージに立てただけでうれしいし、誇らしい。かっこ良かった。ランキングでプレーヤーの強さは測れないことがよく分かった。錦織はリベンジする顔をしていたから、来年もきっと戻ってくる」と話した。外国人ファンも多く、カナダ出身の女性は「錦織がカナダのラオニッチを倒してから注目していた。残念だったけど来年に向けて頑張ってほしい。引き続き応援している」とエールを送った。