ニューヨーク市内に天ぷら専門店 「Tempura Matsui」(222 E. 39th St.)が7月14日にグランドオープンする。本格的な天ぷらを提供するレストランのニューヨーク進出は初めてとなり、オープン前から注目を浴びている。
同店はニューヨーク市内に和食レストラン「大戸屋」など4店舗構える「AMERICA OOTOYA INC. 」が出店。シェフには東京都千代田区「なだ万」ホテルニューオータニ店「天婦羅(てんぷら)まつ井」でチーフ調理本部天婦羅部を総括していた松井雅夫さんを迎えた。松井さんは調理人として47年の経験を積み、一度は引退したが、ニューヨークへの出店に伴い復帰したという。
店内にはカウンター9席、テーブル10席、VIPルームカウンター5席が設けられており、完全予約制のレストランとなっている。カウンター席越しに松井さんが天ぷらを揚げる姿を見ることができ、客が食べるペースに合わせて揚げたてを提供する。使用する食材にもこだわり、東京の築地市場からエビ・アナゴなどの魚介類を仕入れている。食事は240ドルの「天婦羅おまかせ」と200ドルの10品目コースのみを用意しており、その日その季節に合った食材で調理する。
松井さんは「近年は日本食が浸透してきて、もっと知りたいという興味の度合いが上がった。日本の四季を感じるような味を提供し、日本へ行かなくても本場の味をニューヨークの人に味わってもらいたい」と話す。
営業時間は18時~23時。今月27日からランチも始める。日曜定休。