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NYでドイツ人現代美術家の個展 北斎の手紙から着想した作品

葛飾北斎の自画像が添えられた手紙 Photo by: Johnbod

葛飾北斎の自画像が添えられた手紙 Photo by: Johnbod

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 ニューヨークのガゴージアン・ギャラリー(980 Madison Ave)で現在、ゲオルグ・バゼリッツさんの個展が開催されている。葛飾北斎の浮世絵に影響されたドローイングを展示するというユニークな試みとなっている。

葛飾北斎の浮世絵に影響されたドローイング

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 バゼリッツさんは1938年ドイツ生まれの現代美術家で、国際的に活躍し、世界中の美術館に作品が収蔵されている。同展で展示されている作品は、北斎が83歳の時に浮世絵の版元に送った手紙からインスピレーションを得た。

 北斎は手紙の中で自身が40歳前後の時に手掛けた作品を「似たような、どっちつかずの未熟な作品ばかりなので、ご一笑ください」と振り返っている。その最後には、無邪気な笑顔を浮かべた北斎の自画像が添えられていた。

 その含蓄に富んだ手紙に込められている北斎のまなざしに、バゼリッツさん自身が過去の作品を振り返る際、強く親近感を抱くという。年老いた北斎の姿をモチーフにしたドローイングと、浮世絵の色彩を連想させるドローイングを並べて展示し、時代と場所を超えた芸術家としての共通項が存在することを表現している。

 開館時間は10時~18時。日曜・月曜休館。入場無料。12月19日まで。

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