年が明けて寒さが段々と厳しさを増していたニューヨーク市では1月4日、今シーズン初の氷点下を記録した。
昨年の12月24日には、観測史上最高気温セ氏22度のクリスマスイブを迎えるなど、例年よりも暖かい気候が続いており、半袖で市内を散策する人も多かった。年末にかけて気温は徐々に下がってきていたものの、年越しは比較的に過ごしやすい気候となり、タイムズスクエアのカウントダウンイベントには従来より早い昼過ぎから長蛇の列ができた。
1月2日~4日に掛けて市内の気温は急激に下がり、最低気温はマイナス10度を観測した。ニューヨークでは毎年寒さによる死者が出ており、年々増加している路上のホームレスに対して保護策を求める声が上がっていた。それに対し、ニューヨーク州のクオモ知事は、気温が氷点下になった場合、路上などにいるホームレスを屋内で保護する命令を1月5日より施行すると発表した。
週末までに寒さはいったん落ち着くと見られているが、市民からは「今年は暖かくて過ごしやすいと思っていたのに急に目を覚まされた気分だ」と寒さを残念に思う声が聞かれている。