ニューヨーク各所が現在、携帯を片手に「Pokemon GO(ポケモン・ゴー)」を楽しみながら歩くニューヨーカーでにぎわっている。
7月6日にリリースされた同ゲームは、リアルワールドゲームの開発会社「Niantic, Inc.(ナイアンティックラボ)」、ゲームクリエイター松田順一さんと玩具メーカー「任天堂」の共同開発で作られた携帯アプリゲーム。過去のポケモンシリーズと同じく、モンスターを捕まえて育て、他プレーヤーとの対戦や交換を楽しむ。
注目を集めた理由は、スマートフォンのカメラと位置情報機能を利用することで、現実世界そのものを舞台として遊ぶことが可能になったこと。プレーヤーは実際に外に出てモンスターを捕まえ、歩数を稼いでモンスターの卵をふ化させる必要がある。
同ゲームはリリースから数日で、米国のiPhoneアプリランキングで1位を獲得。任天堂の株価も急上昇中と世界中でその人気がうかがえる。ソーシャルメディアのツイッターでは「ここのところ落ち込み気味だったが、ポケモンGOで外に出たいと思った。メンタルヘルスに良い」、「いつも家でこもっている子ども2人を今日はほとんど見かけなかった、外でポケモンをキャッチしてるらしい」などと称賛のツイートが多く見られる。
一方、同ゲームが原因で起こるアクシデントも米国各地で報道されている。ニュース番組の収録中、他コーナーの女性キャスターが同ゲームに夢中だったためカメラの前を横切ったり、高速道路の中央でポケモンを捕まえるため停車し事故が発生したりと、事件も少なくない。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)とニューヨーク市警察(NYPD)は「ポケモンを捕まえたいのは分かるが、黄色車線を越さないように」「ポケモンを捕まえようとして事件を起こし、NYPDに捕まらないように」と、それぞれのツイッターで市民に呼び掛けている。
日本での同ゲームのリリース日は未定。