マンハッタンのアッパーウェスト(Broadway between 92nd and 94th Streets)とミッドタウン(4 West 43rd St)で10月16日・17日、「秋祭り&ラーメンコンテスト」が開催された。
日本の文化を紹介する「ジャパンフェス(Japan Fes.)」の一環。今年で32回目となる同フェスはこれまで、「ジャパンブロックフェア(Japan Block fair)」の愛称で親しまれてきたが、7月にイベント名称を変更した。
初日の16日は約60店が2ブロックを使い、さまざまな日本文化を紹介した。ラーメンコンテストは、ラーメン店12店のラーメンを食べた参加者に投票を呼び掛け、会場の人気順位を決めた。コンテストの結果は、日本から参加した「175゜DENO担担麺」(北海道札幌市中央区南1条西6丁目KYビル1F)と「麺屋二郎」(鹿児島県指宿市湊1-9-17)同点1位となった。
「175゜DENO担担麺」社長の出野光浩さんは「ニューヨークでは豚骨ラーメンが一般的のようだが、私たちの自家製ラー油やサンショウを効かせた担担麺をニューヨーカーに味わってもらい、ラーメンの新しいイメージを作りたい」と話す。
同店の担担麺を食べた参加者は「ラーメンは好きでよく食べるが、このようなスパイスのきいたラーメンを食べたのは初めて。とてもユニークでおいしかった」と話していた。
伝統的な鹿児島ラーメンを販売した「麺屋二郎」店主の安間二郎さんは「豚骨ラーメンといえば、こってりスープに細麺というイメージが強いが、当店の豚骨ラーメンは中太麺にあっさりスープが特長。お客さんの中には、おいしいと2杯、3杯お替りしていく人もいて、ニューヨーカーにも受け入れられてよかった」と話す。両店ともニューヨークでのイベントに参加するのは今回が初めてという。
17日はジャパンフェス初の屋内開催となり、会場では、ラーメンをはじめ、日本の酒やビールなどが振る舞われた。夕方からは、書道家、画家、歌手など日本のアーティストによるパフォーマンスが行われた。