マンハッタンで9月よりサービスを開始する、The Ride社のマルチメディア観光バス「THE RIDE」が話題を呼んでいる。
テクノロジー、コメディ、ニューヨークの市内観光を組み合わせたバスは、ニューヨークの新しいツアーとして誕生。8月12日にバスの車体とツアーの全容が一般公開され、全長14メートル幅2.4メートルの同バスには、球場などにある折りたたみ式の座席を49席、3千個のLEDライトが設置されるほか、IMAXシアターに匹敵する音響システムを完備。1億3千万円相当にあたる、完全カスタムメードの同バスは、連邦法が許可する最大の高さ約4メートルとなっている。
75分間の6キロにわたるツアーでは、数々のタレントが同乗しガイドを務め、ニューヨークの名所や歴史を説明。シナリオは、全米でも人気のテレビ番組脚本家が担当するなど、エンターテイメント性に富んだ内容と成っている。ツアーの過程で途中乗車するコメディアンのショーや、乗客が乗りながら路上のダンサーや役者、手品師たちのパフォーマンスを見ることができるなど、インタラクティブな乗車体験を提供する。
また、光と音を使った演出では、大晦日のタイムズスクエアのにぎわいを再現したり、フロアに敷き詰められたスピーカーからは音の振動で、ナイトクラブや地下鉄のプラットフォームにいる感覚などを作り出す。同社のジョナサン・ダンフォースCEOは「テーマパークの要素を取り入れた、車両のついた劇場」と同バスについてコメントしている。
乗車料金は、ピーク時が65ドル、オフピーク時は59ドル。発着は、タイムズスクエアのマリオット・マーキースホテル。