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ニューヨーク未来のタクシー開発プロジェクト、北米日産「NV200」に決定

北米日産「NV200」採用を発表するNYのマイケル・ブルームバーグ市長 ©Edward Reed

北米日産「NV200」採用を発表するNYのマイケル・ブルームバーグ市長 ©Edward Reed

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 ニューヨーク市が実施する、未来のタクシー開発プロジェクト「タクシー・オブ・トゥモロー」のコンペで5月3日、北米日産が提案する「NV200」が採用された。

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 今回の審査では、安全性、コスト、耐久性、乗り心地、デザインなどの審査項目のほか、2月に実施された一般投票でニューヨーカーが重要とした、環境面での持続可能性、快適さ、安全性を踏まえ評価された。

 審査の中で注目されたのが、ニューヨークのタクシー史上最高といわれる同車の安全面。初めて取り入れた乗客向けのエアバッグ搭載をはじめ、幹線道路交通安全局(NHTSA)のクラッシュテストにタクシーとして初めて合格した点などが認められた。

 北米日産では最終選考に残った3社のうち唯一、電気自動車転向への可能性と将来性も提案。同車の燃費の良さに加え、コンペでの必須事項にはなかった環境面での持続可能性を視野に入れた点も審査の評価につながった。同車はほかにも、これまでのNYCタクシーにない広い車内空間、携帯デバイスの充電ステーション、シースルーの天井、GPSナビの常設など新しい機能を備える。

 ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長は「NV200は同市が初めて導入する、最も安全で最も快適、最も便利なタクシーとなる。1日60万人の乗客の要望に合うとともに、一般投票結果で大衆が重要視する事項を反映したデザインとなる」と話す。

 今後、同市と北米日産は10年以上にわたる独占契約に向けて、最終的な交渉を開始。NV200は2013年後半から街角に登場し、現在のタクシーは3年から5年で路上から姿を消す。電気自動車は2017年からの製造を予定する。

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