日本文化を披露するストリートフェア「ジャパンブロックフェア」が8月21日、マンハッタンのミッドタウンで開催され、B級グルメの元祖「富士宮やきそば」がアメリカ初上陸を果たした。
毎年開催される同イベントは今回、マディソンアベニューの43丁目から44丁目を閉鎖して実施。屋台や金魚すくい、盆踊り、よさこいなどのパフォーマンスを織り交ぜ、日本の夏祭りを彷彿(ほうふつ)させるイベントに多くの来場者が訪れ、盛り上がりを見せた。
中でも注目を集めていたのが、B-1グルメ2年連続優勝の富士宮やきそば。静岡県出身のニューヨーク在住男性が話を持ち掛け今回の出店が実現した。会場には富士宮やきそば学会の渡辺英彦会長、ミス富士山グランプリの井出由佳さんも参加し、富士宮市の名物を披露した。
「国内ではご当地グルメが定着し、そろそろ海外にも目を向けようという時で、フェアとのタイミングがあった。日本人客の方が多いが、アメリカ人客の反応も良いようだ」と渡辺会長。
店は11時の開店から行列が途切れない盛況ぶり。準備ができる前に到着し、戻ったら大行列だったという来場者のエリックさんは、「食べてみたかったが時間がないため断念」と無念そうに富士宮やきそばの屋台を写真に収めていた。
「フェアという場は焼きそばを紹介しやすい。今後は模索中だがレストランや店にメニューを置くということもあるかも」(渡辺会長)と、今後の展開にも期待を寄せる。香港、韓国進出も控える富士宮焼きそばの、海外でのブレークが注目される。