男性の健康支援とがん撲滅を口ひげでアピールする団体「モベンバー(Movember)」が現在、11月の「前立腺がん啓蒙月間」に向けニューヨークでも参加者を募っている。
口ひげの俗称「モー(Mo)」と11月「ノベンバー(November)」を合わせて名付けた「モベンバー」は、男性の健康を支援するパイオニア団体として募金活動を実施。1カ月間伸ばした口ひげをリボンの代わりとした啓発キャンペーンで、年々知名度が上がり世界各国にも広がっている。
「昨年で『モベンバー』は確実に世界的な運動となった」と、創立者でCEOのアダム・ガローンさん。「50万人近くの参加者は、総額1.74億ドル(約134億円)を集め、世界で最も大きな非政府組織の前立腺がん調査基金となった」と自信を見せる。
今年は男性のグルーミングショップ「ザ・アート・オブ・シェービング(The Art of Shaving)」が既に1万ドル(約80万円)を寄付。さらに、同店を通して登録した参加者数により、2万5,000ドル(約192万円)を上限とした追加の募金をすることも発表した。
集まった募金は、がんを克服した元自転車プロロードレース選手、ランス・アームストロングさんが財団長を務める「Livestrong」や「前立腺がん基金(PCF)」などに寄付する。また、同団体を通して個人やグループへの寄付も受け付けている。
同キャンペーンの最後は、部門ごとに最もスタイリッシュな口ひげを競うイベント「Gala Partes」で締めくくる。米口ひげ協会(AMI)の調べで、口ひげに友好的な街ランキングで8位の座につくニューヨークでは12月2日、ローズランドボウルルームで行う。