ニューヨークでは11月17日、日本時間から14時間遅れて2011年のボジョレ・ヌーボー解禁日を迎えた。フランス南西部のワイン産地として知られるボジョレー地方で造られるヌーボー(新酒)は、現地時間で毎年11月の第3木曜日に販売が解禁となり、その年のブドウの良質をいち早く確認する日であると同時に、ワインファンにとっては待ち遠しい日ともされる。
マンハッタンのアッパーイーストサイドにあるフレンチレストラン「Brasserie Julien(1422 3rd Avenue, New York)」には、同日フランスから空輸で2つのワインだるが届いた。ボジョレ・ヌーボーの到着を待ちわびた同店の共同経営者、フレッドさんは「ワイングラス約200杯に相当する量のボジョレ・ヌーボーを用意」して解禁日に備えた。定期的にワインのテイスティングや教室も開いている同店は、同市のワインファンと常連客でにぎわった。
共同経営者のフィリップさんは、「母国フランスでは、盛大に解禁日を祝う。ニューヨークでは大イベントとしては認識されていないが、ディナー時に新作のワインを楽しんでほしい」と話す。木曜日の夜明けと共にボトルを開ける習慣とは少し異なる、ヌーボーの楽しみ方を提供した。
営業時間は、月曜~金曜=15時~深夜24時(金曜は翌2時)、日曜=11時30分~翌2時。