「ニューヨーク・コレクション」の2012年秋冬コレクションが2月8日、市内各所で始まった。
この日は、市内で18人のデザイナーが新作を披露。その一つとして、デビッド・ボウイさんやコートニー・ラブさんの衣装を手掛けることで知られる、NYのデザイナー、レイチェル・コーミーのショーがチェルシー・ピアで行われた。
その舞台裏でメーキャップチーフを務める資生堂のビューティートップススペシャリスト、岡元美也子さんはNYコレクション参加20回以上の経験を持つメークの達人。デザイナーから直々に指名を受ける、信頼を置かれたスペシャリストとして活躍している。
「ニューヨークの方がメークに手が届く。毎日着るファッションのように、メークは女性の身近にあるべきものという自分のスタイルに合っている」と岡元さん。「手が届く」「身近」という言葉で表されるシンプルさが持ち味の岡元さんは、この日もメーキャップアーティストに的確な指示を出していく。
「『日本人らしさ』を気にしたことはないが、顔の触り方などでモデルからはそう感じられるようだ」という岡元さんの細やかな仕事ぶりは、ショーの直前まで行き渡る気配りからうかがえる。日本の作法と技術がNYコレクションを支える中での今回の秋冬コレクション開幕となった。
今月18日まで。