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NYの思いよ届け-東日本大震災追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」開催

NYで開催された東日本大震災追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」の様子

NYで開催された東日本大震災追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」の様子

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 ニューヨークの「First Church of Christ、Scientist」(10 W 68th Street, New York)で3月10日、東日本大震災追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」が行われた。

追悼式典主催者のAKさんとゲストの面々

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 晴天に恵まれたこの日、式典には大人から子どもまで1100人が出席。満席の会場では、立ち見で参加する人の姿も見られた。入り口では来場者の一人ひとりに電池式のキャンドルが手渡され、在NY総領事館、廣木重之大使の式辞に続く黙とうでは、真っ暗の会場にキャンドルの灯りが揺れた。

 「被災地の誰もが『忘れないで欲しい』『寄り添って欲しい』と願っていた」と語る主催者のAK(Akemi Kakihara)さんは、震災の半年後に東北を訪問。被災者の声を聞いた。「『NYは忘れていないよ』という思いを、地域を一つにして伝えたかった」と、難題を乗り越え1ヵ月半という期間で開催にこぎつけた。

 式典では、宮城県名取市議会の荒川洋平議員、南三陸町の菅野武医師のビデオレターを上映。復興への強い思いが込められていた。福島県相馬市のみなと保育園からのビデオレターでは、園児が歌手・熊谷育美さんの「僕らの声」を合唱。間に入る園児たちの前向きなメッセージに、会場は涙した。

 現在被災者のメンタルケアの促進活動を行う、カマール・ラマニ医学博士は、自身の阪神大震災での経験や被災者への思いを壇上で語り、ニュージャージーの高校に通うスプリンガー花さん、ワイズマン・フィリップ・ユウキさんは、震災直後に学校で行った募金活動、石巻への贈り物で生まれた被災地との繋がりなどについて熱弁。鳴り止まない拍手が会場に響いた。

 「追悼の場で歌うのは自分にとって特別なこと。祈りとして歌った」というオペラ歌手・田村麻子さんは「アメージンググレイス」を独唱。被災者への祈りを捧げるなど、心のこもった内容で式典は進んだ。

 「今日の式は心に触れた。妻は浜松出身だが、もし浜松が震災にあったらと思うと被災者の気持ちが痛いほどわかる」とNY在住ジョン・ウォルハムさん。高校時代に岡山県に留学していたという、NY在住ジャナ・ホールさんは「友達から式典について聞きサポートしたいと思った」とボランティアで参加していた。

 「TOGETHER FOR 3.11」の名の通り、100以上の団体と多くの人々の力が一つとなり開かれた同式典は、1年経った今も「忘れてはいない」という気持ちがしっかりと感じられるものとなった。

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