5月22日、ニューヨーク・ミッドタウンに位置する音楽の殿堂、カーネギーホール(881 Seventh Ave.)で、日本の障がい者が中心となって結成された合唱団「ゆきわりそう」がベートーベン・第九交響曲「歓喜の歌」を合唱する。
「ゆきわりそう」は東京都豊島区を拠点とする障がい者支援団体「NPOゆきわりそう」が母体となり1989年に設立。声を出すことや言葉を発することさえ難しい障がいを持ったメンバーが「歓喜の歌」に込められたテーマ「全ての人々よ きょうだいになろう」に強い共感を覚え、24年間歌い続けている。音域の狭い重度障がい者が歌えるように、特別に第5パート「命の応援歌」が加えられている。
現在までに東京芸術劇場、国技館、サントリーホールなど日本での公演のほか、米国、ドイツ、ニュージーランドでも公演を開催。障がい者と健常者が一つの舞台に立ち、心をそろえて歌い、演奏する音が深い感動を呼んでいる。
ニューヨーク公演では、日本から来る50人ほどの障がい者の合唱隊、そのヘルパー、健常者でこの合唱団と練習をしているメンバー、ステージで手話を行うスタッフの計約170人が参加。米国側からは、約60人のニューヨーク在住日本人合唱団、米国人によるボランティア合唱団が参加。指揮者・佐藤寿一さん、ソプラノ歌手・田村麻子さん、テノール歌手・湯川晃さんらプロ音楽家も参加し、公演に華を添える。
開場19時30分。開演20時。入場無料。入場券入手方法はウェブサイトで確認できる。