動画サイト・ユーチューブは11月3日、全世界のユーザー投票によって最高のミュージックビデオとアーティストを選ぶ初のイベント「YouTubeミュージックアワード」を、ニューヨークのピア36で開催する。

　2012年9月から1年間ユーチューブで再生された動画の中から、全世界の視聴者の「完全投票」によって受賞作品が決まる。今年最も視聴された「Video of the Year」にはジャスティン・ビーバーさんやワン・ダイレクション、少女時代などのトップアーティストに加え、オバマ大統領とロムニー前マサチューセッツ州知事の討論をパロディー化したラップもノミネート。そのほか、ユーチューブで活躍したアーティスト「Artist of the Year」やユーザーによるリミックスやカバー動画「Response of the Year」、江南スタイルのPSYさんのように世界中で話題になり社会現象化した作品「YouTube Phenomenon」、ユーチューブをきっかけにブレークしたアーティスト「YouTube Breakthrough」、クリエーティブで画期的な動画「Innovation of the year」の計6部門のノミネート作品が10月21日に発表された。投票はユーチューブ専用サイトからSNSで各ユーザーが共有する仕組み。サイト上では既に多くの投票が寄せられており、受賞に向けて注目が集まる。

　授賞式にはレディー・ガガさんやエミネムさんなどアーティストも参加し、ユーチューブ初の大型イベントの開催地であるニューヨーク市民も大きな関心を寄せている。ニューヨーク在住の女性は「普段からユーチューブで動画を見ていて、開催が待ち遠しい。せっかくニューヨークでやるし、見に行きたいとも思うけど、ユーチューブファンとしては家にこもってパソコンの前でぜいたくなライブを楽しみたい」と話した。

　同イベントは18時から90分間行われる予定で、模様はユーチューブを通して全世界に生中継される。授賞式前には、ソウル、モスクワ、ロンドン、リオデジャネイロで順次コンサートを開催しアワードを盛り上げる。