世界最大マラソン大会の一つである「New York City Marathon(ニューヨーク・シティ・マラソン)」が11月3日に開催される。昨年はハリケーン「サンディ」の被害により急きょ中止となったため、2年ぶりの開催となる。
秋の風物詩ともいえる同イベントはニューヨーク市内5区を全て走り抜け、ゴールとなるマンハッタンのセントラル・パークを目指す。プロのランナーだけではなくアマチュアも参加でき、今年は世界中から4万8000人のランナーが市内を駆け抜ける。
昨年はハリケーン「サンディ」の影響でイベントは中止となり、一部のマラソン参加予定者が復旧ボランティアランナーを募った。マラソン開催予定だった日には1300人のランナーが集まり、交通機関の止まった被災地に衣類や食品などを走って配給した。
40年の歴史がある同イベントは、何万人もの観客が注目するイベントで、今年の開催を心待ちにする声も多かった。そんな中、4月に「ボストン・マラソン」ゴール地点で爆破事件が発生し、同イベントもテロ被害に遭う可能性があるのではないかと不安視する声が上がった。主催の「New York Road Runners」はランナーの安全を一番に考え、警備を強化して開催すると発表。ランナーの持ち込み禁止アイテムや、ゴール地点での観客所持品検査など、徹底した警備を行う予定。
ニューヨーク在住の女性は「昨年はサンディの影響で開催がなく、多くのランナーがボランティアとして復旧作業を頑張っている姿を見た。ボストンの事件があって怖い気持ちはあるけど、何カ月もトレーニングを重ねてニューヨークにやってくるランナーには精いっぱい頑張ってほしいし、応援したい」と話す。