ニューヨークのグランドセントラル駅（87 E 42nd St.）で2月27日、朝日新聞社の記者が東北各地で撮影した写真が時間軸で展示される「東日本大震災報道写真展」が始まった。

写真展の様子

　同写真展では、震災発生当時の被災地の様子や復興に向けて歩む人々の姿を映し出した100点の写真が展示され、岩手県陸前高田市の津波被害に耐えた「奇跡の一本松」の写真も展示されている。会場内には日本の春を思わせる桜の木が作られ、日本復興に向け「日本頑張れ」と記入されたメッセージ用紙が短冊のように数多く掛けられている。

　3月6日からは同駅で、100年前の日本から現代までの文化を紹介する「ジャパンウィーク2014」が開かれる。今年で3回目を迎え、日本文化、料理、伝統芸能を紹介。東京駅が今年開業100周年を迎え、昨年にはグランドセントラル駅と姉妹駅締約を結んだこともあり、開催前から注目が集まっている。大正時代をテーマにしたブースでは、当時の雰囲気を味わいながら、日本伝統のあめ細工の職人による実演も。その他にも酒・弁当バーなどの飲食店が数多く参加する予定。

　東日本大震災報道写真展は3月3日まで、ジャパンウィーク2014は同8日まで。