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NYとリベリア舞台に移民の姿描く長編映画、日本人監督が製作

ニューヨークに移住したタクシー運転手の姿を描く映画「Out of My Hand」

ニューヨークに移住したタクシー運転手の姿を描く映画「Out of My Hand」

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 リベリアからニューヨークに移住したタクシードライバーの人生を描く映画「Out of My Hand」の一部映像が公開された。ニューヨーク在住の福永壮志監督が手掛けた同作品には、日本、アメリカだけでなくリベリアからも注目が集まっている。

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 物語はリベリアのゴムプランテーションで働く主人公シスコを追ったもの。労働者組合が起こしたストライキに参加するも未来に希望が見いだせず、シスコは単身ニューヨークに移住。タクシードライバーとして新しい人生を始める中、自分とは異なる生い立ちを持つ2人のリベリア人との出会いをきっかけに、自身のアイデンティティーに向き合っていく。

 リベリアでは13年間続いた内戦により崩壊してしまったアートや映画産業を再生する動きが広まっており、同映画はその一つとして期待が寄せられている。リベリア国外のプロダクションによって製作される2本目の作品であり、リベリア映画組合から全面的な協力を受けて製作されるのは初めて。2013年の春には、リベリア映画組合と地域住民からの支援を受け、作品全体の約70パーセントを占めるリベリアでの撮影を終えた。

 福永監督は「この物語は生まれながら持った限界に立ち向かおうとする人間の話で、ポジティブで普遍的なメッセージを持つもの。一般の方から協賛金を募るクラウドファンディングはまだまだ定着していないが、この画期的な文化支援の方法を体験し、本作の制作に参加してもらいたい」と話した。

 現在ニューヨークでの撮影に向けて、資金の一部をクラウドファンディング「キックスターター」で募っている。開始から約2週間で1万ドルを超える支援が集まっており、5月24日までに合計3万5,000ドルの資金調達を目指している。

 ニューヨークシーンの撮影は10日間を予定している。また、同作品はアカデミー賞受賞の経歴を持つ世界的な映画制作会社「Gold Crest」が、主に編集を行うポストプロダクションを担当することが決まった。

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