野球シーズン真っただ中、ニューヨークに本拠地を構える「ニューヨーク・ヤンキース」に関する話題が連日耐えない。各メディアでは、活躍する日本人選手たちの動向や、人気選手の引退に関することなどを大きく取り上げている。
同球団に所属する田中投手は7月上旬から靱帯(じんたい)損傷によって休養していたが、8月4日にはキャッチボールができるまでに回復し、ようやく復帰のめどがたった。チケットブースでファンサービスをして振る舞うなど、地元ファンは「田中は本当に偉大な選手で、ヤンキースにはなくてはならない存在。これからますます大きな記録を残していくと確信している」と、同投手の本復帰が待ちきれない様子だ。
また、8月8日には、同じく日本人チームメイトのイチロー選手が球団からの契約解除を意味するウエーバー・リスト入りしたことが報じられた。「40歳でもまだまだ活躍している選手だから、どこかへ移籍となったら寂しい」とファンからも動揺の声が聞かれた。
ヤンキース一筋にプレーし続け、数々の球団記録を残してきたデレク・ジーター選手の引退が差し迫っていることも、ニューヨーカーにとっては大きな関心事の一つ。長年ファンから愛されてきた同選手を送り出すため、9月7日に行われる本拠地での試合前に引退セレモニーが開催される。同セレモニーでは、来場者に記念コインが配布されることもあり、球団が販売する正規の入場券は即完売。オークションなどオンラインでのチケットの価格は、定価の何倍にも跳ね上がる騒ぎとなった。