ニューヨークのロウアーマンハッタンに3月4日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)とニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の鉄道(PATH)をまとめる「the World Trade Center Transportation Hub Oculus(ザ・ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ・オキュラス)」がオープンした。
同建築物はスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバさんのデザインで、巨大な恐竜の骨を集めたような外観が特徴。市内11線の地下鉄とニュージャージー州へと向かう鉄道をまとめることで、ロウアーマンハッタンエリアで働く人の通勤をスムーズにすることを目的としている。
一部の施設内は現在も工事が続いており、「Victoria’s Secret」や「Kate Spade」など有名ブランドをはじめとした125店からなる商業施設が併設予定。駅をつなぐハブとしての部分のみ先にオープンとなった。
地元市民からは、マンハッタンへの通勤やニュージャージー州にある空港へのアクセスが便利になることを喜ぶ声がある一方で、建設費として40億ドルが投じられたことから、駅をまとめるために莫大(ばくだい)な資金を投じて建てるべきだったのかと疑問視する声も上がっている。