ニューヨーク・マンハッタンにあるマイクロソフト・テクノロジー・センター(11 Times Square)で5月18日、ニューヨーク最大規模の日米イノベーションカンファレンス「IF Conference 2017(Japan x Innovation)」が開かれた。ジャパン・ソサエティーとJapan NYC Startup が共催。日米の起業家、会社員、投資家約300人が参加した。
2回目の開催となる今年は、デザインや社会問題に関するイノベーションをテーマに、日本とニューヨークのさまざまな分野のイノベーターが登壇した。
2001年から伊藤園のアメリカ市場進出に携わってきた北米伊藤園のロナ・ティソンさんは「最近だと『EMOJI(絵文字)』もそうだが、日本で生まれたものがアメリカに大きな影響力をもたらすことが多くある。近年の日本茶の普及は肥満が社会問題であるアメリカにおいて人々の健康促進に貢献していると思う」と述べた。
ニューヨーク経済の活性化を担う非営利団体「New York City Economic Development Corporation(NYCEDC)」のキャレン・バティアさんは「現在、ニューヨークはテック系スタートアップ都市として急成長している。情報、人材、資金、メディアといったデジタルエコシステムが確立され、特に実際の消費者との距離が近いため、起業家にとってはシリコンバレーよりもより実践的な環境といえる」と、スタートアップ都市としてのニューヨークの魅力をアピールした。
主催者であり、自身もエンジニアとして日米間の新規ビジネスを立ち上げるJapan NYC Starup代表の奥西さんは「『もし』日米のイノベーターをニューヨークに集結させたら、どのような新しいつながりが生まれるだろう?という期待からイベント名を『IF Conference』とした。日米の橋渡しになれれば」と思いを語った。