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NYカーネギーホールで日米合唱祭「風の環コンサート」 1000人を歌声で魅了

ステージにあがる合唱団の皆さん

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 ニューヨーク・ミッドタウンに位置する音楽の殿堂のカーネギーホール(881 Seventh Ave.)で9月17日、日米合唱祭「風の環(わ)コンサート」が開催された。

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 同コンサートは9.11同時多発テロの犠牲者追悼を目的として2008年に始まった。その後、東日本大震災の被災者や復興支援という新たな意義を加え毎年開催。「音楽の持つ力が復興の支えになるということを、合唱を志す若者たちに身を持って経験してもらい、犠牲者・被災者の気持ちに寄り添い継続して支援していく思いを受け継いでほしい」という思いを込めて企画されている。

 今年はスペインやアメリカからを含む多数のゲストが参加。二番手としてホストの「Japan Choral Harmony(とも)」が登場し、カーネギーホール全体に響き渡る美しい合唱で約1000人のニューヨーカーたちを魅了した。続いて、「風の環少年少女合唱団」が足踏みでリズムを取りながら登場。ニューヨーク在住の日本人男性は「子どもたちが『翼をください』をキラキラした目で元気に歌っている姿を見て、未来への大きなパワーを感じた」と話す。

 第1部の最後にはニューヨーク在住のシンガーソングライター植村花菜さんが登場。東日本大震災の後に歌詞を書いたという詩「ひまわり」を子どもたちと一緒に合唱して、会場を盛り上げた。

 第1部と2部のインターバルの間には、日系ライオンズクラブにより義援金を集める活動が行われ、多額の寄付金が集まった。ニューヨーク在住の女性は「コンサート開催の意義の通り、各国の合唱団の歌声から人を支援する思いに国境がないことを感じた。今後も若い世代が支援の思いを引き継いで歌い続けてほしい」と話す。

 第2部では、日本から東北大学男声合唱団と東北大学混声合唱団がカーネギーホールの舞台に立った。東北出身でJapan Choral Harmony団長の阿部友子さんは「日本の皆さまの復興への想いも、ニューヨークから毎日のように祈っています。大勢の方々が、この惨事と戦いながら、前向きに進んでいけるよう、音楽を通して平和と喜びを伝えていきたいと思います」と語った。

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