ニューヨーク市は7月14日、同市初となる電気自動車の公共充電スタンド(451 9th Avenue, New York)を開設した。
ミッドタウン9番街の駐車場に設置された充電スタンドは、Coulomb Technologies社が370万ドルをかけて実施する普及プログラム「ChargePoint アメリカ・インフラストラクチャー・プログラム」の一環として実現。ニューヨーク都市圏で、100カ所以上の設置を予定する中の第1号となった。
充電スタンドでは、プラグイン電気自動車のオーナーであれば誰でも利用可能。支払いは専用カードを用いてガソリンスタンドと同様の方法で充電する。充電器には、ショートメールやEメールによる充電過程の通知や、スマートフォンでのスタンド空き情報検索など、ユニークな機能も導入。iPhoneやBlackberryのアプリも用意し、携帯電話との連動で快適な利用を提供する。
同社のリチャード・ローエンタールCEOは「わたしたちのプログラムがニューヨークにも広がり、ネットワークが拡大することは非常に喜ばしい」と話す。米自動車会社のフォードやシボレー、さらにスマートカーUSAが、電気自動車の販売を目前とするニューヨークに、「充電スタンドの設置により雇用の創出、二酸化炭素排出の削減、ガソリンに依存しない車種の選択肢など、大きな効果をもたらすだろう」とも。
25年後を目指して始動したインフラストラクチャー改修プラン「PlaNYC」を率いる、ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長は「PlaNYCの目標達成には、公共交通機関の拡張や代替燃料の普及、電気自動車の利用による排気ガスの削減が必須。6千台のハイブリッド車と代替燃料車をもとに、同社の充電器を用いて公害、排気ガスを効率的に削減していく」と話す。