日本のファッション史を一挙に公開-「Japan Fashion Now」開催へ

Number (N)ineの2009秋冬コレクション(左)とコムデギャルソンの2009-10秋冬コレクション(右)から©The Museum at FIT

Number (N)ineの2009秋冬コレクション(左)とコムデギャルソンの2009-10秋冬コレクション(右)から©The Museum at FIT

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 ニューヨークを代表するアートスクールの一つ「ファッション・インスティチュート・オブ・テクノロジー(FIT)」のミュージアム(MFIT)で9月17日から、日本のファッションを集めた展覧会「Japan Fashion Now(ジャパン・ファッション・ナウ)」が開催される。

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 ニューヨーク初となる同展は、デザイナーファッションからストリートまで、日本の先鋭的な独創力が見られる、現代の日本に浸透するスタイルをレディス、メンズともに展示。同ミュージアム館長で今回の展覧会のキュレーターを務めるバレリー・スティールさんは「日本のファッションはいつもカッティングエッジ。おそらく最前線をいっている」と話す。

 同展の序盤では、80年代の日本の「ファッション革命」に焦点を合わせる。斬新なテキスタイル技術と日本の服飾文化を織り交ぜ、その名を世に知らしめたブランド「ヨウジ・ヤマモト」や川久保玲さんがデザインを手がけた「コム・デ・ギャルソン」のほか、アバンギャルドなスタイルの「イッセイ・ミヤケ」、オリエンタリストと表現される「Kenzo」などを展示。「脱構築」的要素の含まれた衣服を紹介する。

 メーンギャラリーは、ドラマチックな街の景観を演出しつつ、21世紀の東京をテーマに展開。ヨウジ・ヤマモトさん、川久保玲さん、ジュンヤ・ワタナベさんの作品などを通し、脱構築から再構築への進みを展示し、パンクやゴシック、ロリータなどのサブカルチャースタイルや、「かわいさと怖さ」「美しさと醜さ」などを取り入れた、高橋盾さん手がける「アンダーカバー」の作品を紹介する。

 そのほか、東京発の新鋭デザイナーで元ボクサーの柳川荒士さんが手がける「John Lawrence Sullivan」や、メンズファッションの先駆的存在「Number (N)ine」、「N.Hollywood」、「Factotum」、「White Mountaineering」など、日本を代表するメンズファッションの数々も並べる。

 開催時間は、火曜~金曜=12時~20時、土曜=10時~17時。2011年1月28日まで。

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