グッゲンハイム美術館(1071 5th Avenue, New York)とYouTubeとのコラボで実現した映像コンペ「YouTube Play. A Biennial of Creative Video」の最終選考結果発表が10月21日、同館で行われた。
同コンペでは、6月14日~7月31日にクリエーティブな映像作品を公募。期間中に寄せられた2万3, 358本のビデオから125件の候補作品を選び、今回の最終選考で選出した25作品を発表した。
審査は、日本の現代美術を代表するアーティスト村上隆さんや、ニューヨークを拠点に活動するグラフィックデザイナーのステファン・サグマイスターさん、映画「π」で有名な映画監督ダーレン・アロノフスキーさんなど11人により行われた。
25作品の中には、アメリカをはじめ南アフリカ、オーストラリア、チェコ共和国など14カ国のアーティスト作品が選ばれた。日本からも、ノミネートされていたニューヨーク在住アーティスト、近藤聡乃さんのアニメーション作品「Ladybirds’s Requiem(てんとう虫のおとむらい)」も選ばれた。
会場では結果発表のほか、グラミー賞の受賞経験を持つアメリカのバンド「OK Go」のライブミュージックパフォーマンスや、超越ダンス集団「LXD」による映像とシンクロしたダンスパフォーマンスなども披露され、盛り上がりを見せた。
優秀作品を含む125作品はYouTubeのチャンネルで鑑賞できるほか、22日~24日まで同館内の「Tower 2 Gallery」に設置されたキオスクで閲覧できる。ベルリン、ビルバオ、ベニスのグッゲンハイム美術館内にもキオスクを設置し同時上映する。21日・22日は、日没から22時30分までグッゲンハイム美術館の5番街に面したファサードにビデオ投影も実施する。
開館時間は、日曜~水曜・金曜=10時~17時45分(土曜=10時~19時45分)。入場料は、一般=18ドル、シニア・学生=15ドル、12歳以下は無料。