大手デパートで扱うデザイナーズブランド商品などをディスカウント価格で販売するオフプライスストアが現在、ニューヨークで急増している。
オフプライスストアは、デザイナーズブランドから余分な在庫を買い取り販売する流通形態で、衣類をはじめ、アクセサリー、食品、生活用品などのブランド商品を、低価格で購入できることからアメリカの消費者の間で定着。数十チェーンが全米各地で事業展開し成功を収めている。
ニューヨークでは今年、イーストハーレムにオープンしたショッピングセンターに「Marshalls」が出店。昨年には、米大手百貨店「Nordstrom」がオフプライスストア「Nordstrom Rack」をユニオンスクエアにオープンし、幅広い年齢層から人気を集めている。
ニューヨークとニュージャージーで展開し50年の歴史を持つ「Century 21」も、クイーンズに新店舗をオープン。来年秋にはマンハッタンのリンカーンセンター横にマンハッタン2店舗目のオープンを予定する。
今月24日には全米に900店舗以上を構える「TJ Maxx」が、マンハッタンのイーストサイドとクイーンズを結ぶクイーンズボロブリッジの高架下(407 E 59th Street, New York)にマンハッタン3店舗目をオープン。店頭には、開店を待ちわびた客が長い行列を作るほどの人気ぶりで、入店制限も行われた。急成長を見せる同チェーンは、昨年まで1店だった店舗の拡大に成功。現在もウエストサイドの57丁目にマンハッタン4店舗目の出店準備を進めている。