日本の国宝34点を含む武具展「アート・オブ・サムライ」が現在、メトロポリタン美術館(1000 5th Avenue, New York)で開催されており、日本国外で初公開となる展示品も多く含まれることから注目を集めている。
展示物は戦国武士の甲冑(かっちゅう)、刀剣、弓矢、馬具、旗、陣羽織、屏風、装飾品、絵巻など計214点。この中には国宝34点、重要文化財64点が含まれている。武家によって政治が支配され始めた12世紀後半から、幕末の19世紀後半にかけて使用されていた武士の「表道具」は、戦場で攻撃から身を守るだけのものでなく、装飾性の高いものだった。
展示品は、12世紀平安時代につくられた日本刀の最高傑作「大包平(おおかねひら)」、徳川四天王で戦国武将・本多忠勝の「鹿角脇立兜」等、公立や個人所有のものなど全国から集められている。
同館特別顧問でキュレーターを務める小川盛弘さんは、作品を借りるため各所に足を運び、同展実現までに10年以上の歳月をかけたという。
期間中、フィルム上映やレクチャー、小川さんによるギャラリー・トークなどのプログラムを多数用意する。
開館時間は、火曜~木曜=9時30分~17時30分、金曜・土曜=9時30分~21時、日曜=9時30分~17時30分。月曜休館。2010年1月10日まで。