ニューヨークのアジア・ソサエティー(725 Park Avenue)は12月16日、ラーメンの講習会「ラーメン・フィーバー」を開催した。
イベントマーケティング・メディアカンパニー「New York _Tokyo」が主催するイベントシリーズの一環で行われ、10回目となる同プログラムは、ニューヨークで新たな日本食のブームとして注目を集めるラーメンが今回初めて講習会のトピックになった。
268席用意された前売りチケットは完売の盛況ぶり。同ソサエティーの招待客も含む、ラーメン好きのニューヨーカーが多数参加した。講演では、ラーメンブロガー・リックモンド・ウォングさんが、各地方別に日本のラーメンの種類と有名店を紹介。なかでも、博多のラーメン屋台を例に挙げ「しめのラーメン」という食文化を説明すると、会場は笑いの渦に包まれた。NYMag・Grub Streetのフードエディター・ジェニー・ミラーさんは、ニューヨークのラーメンを紹介したほか、同市の「みんか・ラーメンファクトリー」「カンビ・ラーメンハウス」のオーナー鎌田成人さんも講演を行なった。
5人のスピーカーと参加者による会場ディスカッションでは、「日本のラーメン屋さんでよく見かける食券販売機が、同市ではなぜ導入されていないのか」、「ベジタリアンの知人に美味しいラーメンを作ってあげたい。シーフードと野菜でどんな材料を組み合わせると、いいダシが出るのか」など、本格的でユニークな質問が飛び交った。
講演後には、みんか・カンビからラーメンの試食が用意され、ラーメン好きの参加者が会場で交流を深める姿が見られた。