ニューヨークのジャパンソサエティー(333 E 47th Street, New York)が2.月8日、ニューヨークのラーメン事情をテーマとした講演会「熱々!NYラーメン事情」を開催した。
「タイムアウトニューヨーク」誌のフード&ドリンクエディター、ジョルダナ・ロスマンさんの司会で行われた同イベントは、「新横浜ラーメン博物館」ブランドマーケティング事業部の中野正博さんと、人気フードブログ「Serious Eats」のマネジング・エディター、ケンジ・ロペス・オルトさんを招き、ラーメンの歴史や地域による特性、ニューヨークでのラーメンブームの行方など、気になるラーメン事情についてディスカッションを繰り広げた。
ロペス・オルトさんは「ここ数年ニューヨークの流行は断然とんこつラーメン。ラーメン職人は常に研究しているので、次のトレンドが近々できてもおかしくない」と、地元のトレンドを推測。一方、中野さんは「日本でも海外に目を向ける若手職人が増えている。今後5年以内に、多くの名門店が海外へ進出するだろう」と、日本国内の傾向にも触れた。
講演後にはQ&Aの場が設けられ、「冠水」についての質問や、職人の鍛え方、武道とラーメン文化の関係性など、満席の会場からは多くの質問が飛び交かい、地元アメリカ人が示す深い好奇心が伺えた。回答の中で中野さんが日本の文化「のれん分け」を説明する場面も見られた。
「インターネットで知り興味を持ち訪れた。以前一風堂に行ってみたが込んでいて入れなかったので、まだラーメン屋で食べたことがない。今日の講演を聞いて絶対ラーメン屋に行こうと思った」と友人と参加したアンドレアさん。
講演会後のレセプションでは、ラーメンの試食も実施。ジャパニーズ・クリナリーセンターの協力で、しょうゆラーメンとみそラーメンを来場者に振る舞った。