UNICEF(国際連合児童基金)は3月20日~26日のワールド・ウオーター・ウィークに伴い、今年で5度目となる「タップ・プロジェクト」を展開する。
2007年にニューヨークで始まった同プロジェクトは、ニューヨーク周辺のレストラン約100店で、通常無料の水道水を1杯1ドル以上の任意の額で提供するもの。今回募った寄付金は、世界中の不衛生な環境の下で生活する子どもたちに清潔な水を届ける資金に役立てる。
今回は特に、中央アフリカ共和国、トーゴ共和国、ベトナムの3カ国を中心に援助し、現状改善に努める。米UNICEFはこれまでに250万ドルを同プロジェクトで集めている。
昨年、大洪水が起きたアフリカ大陸のトーゴ共和国では、人々が口にする水は白く濁っており、安全な水へアクセスできる人口は2007年度の統計で30%未満。安全な水道水が飲めるのは世界で11カ国のみといわれており、毎日4,100人の子どもたちが水による感染症などで亡くなっている。
現在は全米のみならず、日本を含め、世界各国で行われる恒例キャンペーンとなっている。日本での同プロジェクト支援先は、当初マダガスカルだったが、東日本大震災への支援基金にすると計画を変更した。同プロジェクトの終了期日を延ばし、緊急募金として続ける予定。
24日19時~23時には、「Katra Lounge(カトラ・ラウンジ)」(217 Bowery, New York)でチャリティー・パーティーも開催する。参加費用は40ドル~。