ニューヨークの「シティ・ワイナリー」とイベント・マーケティング・メディアカンパニー「New York Tokyo」は3月31日、東日本大震災被災地の支援コンサート、「Bridge to Japan(ブリッジ・トゥ・ジャパン)」をソーホーの「シティ・ワイナリー」(155 Varick St)で開催した。
マンハッタンの人気ワイナリー、マルチ・ファシリティーとして知られる同店には、多くのニューヨーカーがチャリティーコンサートに集った。
大江千里さんをはじめ、日本人とアメリカ人のアーティストで結成するJ-POPバンド「モーニング息子」、作詞家・ピアニストのレイチェル・ヤマガタさん、ピアニストのタカ・キガワさんなど、ニューヨークを拠点に活動する13組のアーティストが出演。コンサート最後のグループ演奏には、有名パンク・ミュージシャンのパティ・スミスさんも出演し、会場を沸かせた。
出演アーティストは、パフォーマンス前に、被災者への哀悼や日本復興への力強いメッセージを送った。同市出身のシンガーソングライター、ルーシー・ウェインライト・ロッシュさんは、「私たちが出来る事は限られているかもしれないが、今日は多くのアーティストが集まり、このような機会で演奏でき、本当に嬉しい。」と話す。全米ツアーの途中、地元ニューヨークで同コンサートに参加した。
30万ドル(約250万円)の寄付金調達を目指し開催した同コンサートは、400枚の前売りチケットがほぼ完売の人気ぶり。チケット収益全額とワイン売上の一部から18万ドル(148万円)に、サンフランシスコでチャリティーを行なう「オガワ・ファミリー」が、同コンサート収益と同額の寄付金を加え、総額36万ドル(約305万円)の義援金が復興支援のため日本赤十字社へ寄付される。