ブルックリン区の手作りビーフジャーキーブランド「Kings County Jerky CO.」(35 Meadow Street, Brooklyn)が販売するベジタリアンのマッシュルームジャーキーが話題を呼んでいる。
昨年11月にオープンした同店は、地元牧場から仕入れた放牧・粗飼料の牛肉を使ったビーフジャーキーを販売している。「クラシック」「コリアンBBQ」「オレンジ・ジンジャー」の3種類のフレイバーは、各種香辛料をはじめ、新鮮なオレンジやショウガなどを含む、素材にこだわる自家製調味料を使用し、塩分控えめでより甘みのある商品を提供する。
人気のマッシュルームジャーキーについて、オーナーのクリスさんは「多くのベジタリアン・ジャーキーは加工大豆。同店ではポートベロ・マッシュルームのスライスを使用し、よりビーフジャーキーに近い、風味やかみ心地になる」と、新商品に込めた独自の発想を話す。
グラフィックデザイナーとアートディレクターの経歴を持つクリスさんは、主に音楽業界に携わり、ビジネスパートナーのロバートさんはファッションフォトグラファーだった。全く異なる経歴をもつ2人が新しい業界でのキャリアを求めていた時に、食のビジネスに興味を抱いたという。「レストランを開くのに十分な経験や資金が無く、食製品でのビジネスを考えた。ビーフジャーキーは人気のスナックだが、良質な商品が少なかった点に着目した」とクリスさん。
同区イースト・ウィリアムズバーグにある店舗では、週末にテイスティングとツアーを行っている。仕入れたばかりの牛肉をスライスするところから、ビーフジャーキーを作る工程を見学できる。
商品は店舗販売とウェブストアから注文が可能で、アメリカ国内発送、店舗でのピックアップを受け付ける。週末ツアーは事前の参加予約が必要。同区レッドフックで開催される人気フリーマーケット「ブルックリン・フリー」に今月から出店するほか、マンハッタンの「ニュー・アムステルダム・マーケット」での販売を予定している。