ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長と米電話会社の「AT&T」は6月9日、ニューヨーク市の指定公園で、Wi-Fiアクセスの無料提供開始を発表した。
今回のサービス提供は、同市が先月発表したデジタル都市戦略のロードマップ「Road Map for the Digital City」に基づくもので、ニューヨーカーのデジタル技術利用促進を目的に9日から実施。マンハッタンのバッテリーパークをはじめ、セントラルパークの指定区域、ハイライン、ブルックリンのマッカラン・パークなど、ニューヨーク市5区にある20公園内の26カ所で使用可能になる。
「20公園における無料Wi-Fi提供というAT&Tの率先した協力は、ニューヨークが全米をリードするデジタル都市になるための助けとなる」とブルームバーグ市長。
これにより、インターネットに加入できない低所得者や求職者に、子どもへの教育の場、ネットによる就職活動の場を与えるなど、インターネットが「ぜいたく品」だった地域にも「日常品」としての一般化を促す。
無料サービスは、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどWi-Fi機能のついたデバイスから、無料でインターネットを利用できる。現存のAT&Tアカウント保持者は、データプランから無料Wi-Fiへ自動的に切り替わるため課金は発生しない。
提供開始時期は公園によって異なるが、現在使用可能な3カ所に加え、今夏中に23カ所を追加する予定。