ニューヨーク市は11月18日、ベッドバグ(ナンキンムシ)の発見を助ける探知犬「ミッキー」と「ニモ」の、同市住宅保護開発局(HPD)の執行機関チーム導入を発表した。
今回着任したミッキー(1歳)とニモ(2歳)の2匹は、ベッドバグ探知を専門にトレーニングされた雄のビーグル犬。カンザス州のショウニーで6カ月の訓練を受けた後、8月にニューヨークに移り訓練を終了した。
2匹は11月の2週目から任務に就きし、お披露目となった会見の場では実演も披露。会場となった市議会員ゲール・ブルワーさんのオフィスにベッドバグが居ないことを実証した。
ニューヨークでは、2010年ごろからベッドバグが大量発生し、市内各地の衣料品店やホテル、劇場などが次々に営業を停止する状況が続くなど問題となっていた。これにより、同市は探知犬を含む最新の探知法を調査。害虫処理産業の研究結果から、正しく調教された探知犬は、少数、成虫になる前の段階など、人間では発見が難しいとされる場合にも力を発揮するとし、起用に踏み切った。
HPDのコミッショナー、マシュー・ワンンブアさんは「2匹はわれわれの調査努力に大きく貢献し、適切な訓練を受けた調査員が証拠探しに困った時にも手助けになってくれるだろう」と期待する。