ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長は12月20日、同地を訪れた観光客が過去最多となる5000万人を突破したと発表した。
同市では、2012年までに5000万人の観光客誘致を目標にしてきたが、1年早く目標人数を達成することになった。今年末には5020万人に上るとされている。
タイムズスクエアで行われた会見イベントで、ブルームバーグ市長は「5年半前、2015年までに5000万人の誘致を掲げ、2008年には目標を2012年に早めた。今日、この意義深い節目を今年末には超えることがわかり、ニューヨークシティのクオリティーがこの先も街の観光産業の成功を持続できるという自信につながった」と同市の観光産業を奨励。
同イベントに出席した、ニューヨーク市観光局のチェアマンでメトロポリタン美術館館長、エミリー・ラファティさんも「この先もこうした節目に積み重ね、さらに多くの観光客を世界中から誘致し、このエキサイティングなNYCを体験してほしい」とアピールした。
この日は、5000万人目の旅行者となったイギリスのジョンソンさん一家を表彰。勲章となるニューヨークへの「Golden Ticket」を手渡した。NY旅行中の同一家には、ブルーミングデールやサックス・フィフス・アベニューなどで使える1000ドル分のギフト券、400ドル分のディナーギフト券、ホリデーイベントのチケットが贈られた。
同市の調査では、2011年の海外からの渡航者は1010万人、そのうちイギリスからの観光客は2010年から4%上昇。今年末にはさらに2%高い100万人突破を見込んでおり、国別ではトップとなる。また、アメリカ国内からNY市を訪れた旅行者も過去最多となる、昨年比2.9%上の4010万人を記録している。
同市の観光産業による経済効果は今年約3.7兆円を数え、観光客による支出は2.5兆円、NY市5区間に32万の職を生むなど、アメリカ国内で最も観光支出の多い観光地の座を維持している。