有名ヨーグルトメーカーが、ニューヨーク初となるヨーグルト専門店をマンハッタンに相次いで出店し、ニューヨーカーにじわじわとグリーク(ギリシャ風)ヨーグルトブームが広がっている。
ミッドタウンに7月9日オープンしたのは、フランスのメーカー「ダノン」の専門店「The Yogurt Culture Company(ザ・ヨーグルト・カルチャー・カンパニー)」(125 Park Avenue)。グリークを含む4種類の無糖ヨーグルトをベースにしたアイスクリーム(5.49ドル~)やベーグル、マフィンなどが店頭に並ぶ。ブームに目を付けていたという支配人のエリザベス・コッサさんは、「特に無脂肪のグリークヨーグルトはよく売れている」と話す。
一方、米メーカー「チョバーニ」の専門店もソーホー(150 Spring Street)にオープン。「ピスタチオ+チョコレート」や「ココナツ+パイナップル」など9種類のトッピングが楽しめるグリークヨーグルト(3.5ドル~)を販売。店員のリサさんは「新鮮なヨーグルトをお客さんに直接提供できるなんてすてきでしょ」と笑顔で話す。娘と来店したマンハッタン在住のペリー・マラスさんは、「こんなお店が近くにできてうれしい」と満足げ。普段からグリークヨーグルトはよく食べるという。
グリークヨーグルトには通常のヨーグルトの2倍以上のプロテインが含まれているほか、アレルギー源になると言われるグルテン(たんぱく質の一種)が含まれていないなどの利点がある。両店共に、今後も需要が増えると見込み、ニューヨーク市内に店舗を増やしていきたいという。
営業時間は、「カルチャー・カンパニー」=7時~19時(土曜・日曜は8時から)。チョバーニ専門店=9時~20時。