ハリケーン「サンディ」からの復興を祈り、11月27日から3日間、屋外のレーザー投影による光の記念碑プロジェクト「Global Rainbow, After the Storm(グローバル・レインボー・アフター・ザ・ストーム)」が実施された。
7色の高電力レーザー光を使った光の記念碑は「The High Line(ハイライン)」に常設するホテル「The Standard(ザ・スタンダード)」(848 Washington St.)の屋上から、サンディの被害が最も大きかった地区の一部であるロッカウェーに向けてマンハッタンから投影された。
数々のパブリック・アートのプロダクションを手掛けるNPO団体「Art Production Fund (アート・プロダクション基金)」が同プロジェクトを主催し、「希望の光を象徴した7色のレーザーは被害が大きかった地域の復興を祈るとともに、コミュニティーの支援を呼び掛ける思いを込めて手掛けた」と今月26日に発表した。大気の状態によっては56キロ先まで光の投影が可能。2012年カルチュラル・オリンピアードはじめ、ヨーロッパ各国で絶賛されたことで知られる。
パブリックアートを手掛けたアメリカ人アーティストのイヴェット・マテムさんは「夜空に照らされるこの光が、人種や宗教、文化の違いを全て乗り越え、どんなときでも私たちは団結し一つとなれる事を再認識し、危機的状況の下でも常に平和と安寧があることを感じてほしい」と話す。
サンディ被害者のための救済支援を提供する2団体「Waves for Water (ウェーブス・フォー・ウオーター)」と「New York Foundation for the Arts(ニューヨーク芸術財団)」は同プロジェクトとともに寄付金を募っている。
光の投影は20時~翌2時。