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NYでゴスペルミュージカル「MAMA I WANT TO SING」30周年公演

アフリカン・アメリカンの歴史に輝くミュージカル

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 ニューヨークのハーレム地区で、ミュージカル、コンサート、教育を推進するMAMA foundation for the artsは、同地区のデンプシー・シアター(127 West 127st St.)でオフブロードウェーミュージカル「MAMA, I WANT TO SING:THE NEXT GENERATION」を3月16日より上演している。

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 1983年にニューヨーク・ハーレム地区で初演されて以来、世界2500公演を果たし、今年で30周年を迎えるゴスペル・ミュージカル「MAMA, I WANT TO SING」。米国のニュース雑誌・タイムマガジンで「1984年最高の舞台作品」と絶賛された。日本では1988(昭和63)年の初演が大きな話題を呼び、日本のゴスペルブームのルーツになったともいわれている。

 教会のゴスペル隊からスターの座に上り詰めた少女と家族の物語は、1960年代のR&Bシンガー、ドリス・トロイさんをモデルにした実話で、作品を手掛けたのはトロイさんの実の妹、ヴァイ・ヒギンセンさん。チャカ・カーンさん、シャーリー・シーザーさんなど、R&Bやゴスペルのトップシンガーが歴代キャストに名を連ねている。

 同作品が再び注目されている理由は、中核となるゴスペル隊を構成する「Gospel For Teens(ゴスペル・フォー・ティーンズ)」。ハーレムのゴスペル衰退に危機感を持ったヒギンセンさんが、地元の若者を対象に設立した無償の音楽教育プログラムで、米国4大ネットワークの一つであるCBSの看板番組「60 minutes」がこの模様をドキュメント。厳しい環境に育ち、人前で歌ったこともないティーンズがゴスペルによって目覚めていく様子は大きな感動を呼び、2012年にテレビ版アカデミー賞・エミー賞を受賞した。同プログラムで学ぶ300人の中から最優秀メンバーがキャストとして出演し、フレッシュでパワフルな歌声を響かせる。

 今後の公演は、3月30日、4月6日・13日・27日、5月4日・11日。17時開演。チケットは、大人=35ドル、ティーンズ・学生・シニア=30ドル、14歳以下=20ドル。

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