ニューヨークで今後数週間の間にセミが大量発生する可能性が高いことがわかった。
セミは日本では毎年全国各地で夏の風物詩となっているが、米国では特定種が17年または13年周期で一定の場所に大量発生し、残りの年はほとんど地上に出現しない不思議なサイクルを持つ。
生物学を専門とする研究者たちの報告によると、今年は「Brood 2」と呼ばれる17年周期のセミのグループが一斉に成虫になり、ニューヨークを含む東海岸の広範囲の地上で大量発生するという。ピークは今後数週間の間に訪れ、地上で活動を行うセミの数は数百万匹に上ることが予想される。
セミが人間に危害を加えることはないが、集団での鳴き声は約100デシベルを計測し、地下鉄の列車が走るときと同レベルのノイズを出す。セミの寿命は地上に出てから平均1カ月で、今年の夏はニューヨーカーにとっては眠れない夜が続きそうだ。
ニューヨーク在住の女性は「セミほど嫌いな生き物はない。今年の夏をどう過ごせばいいのかわからない」と頭を抱え話した。