ドイツ人の父親と日本人の母親を両親に持つピアニスト、アリス=紗良・オットさんが6月4日にLe Poisson Rouge(158 Bleecker St.)でニューヨークデビュー公演を行う。
1988年にドイツのミュンヘンで生まれたオットさんは4歳でピアノを始め、たちまち才能を発揮。5歳のとき初めてコンクールで入賞すると、1995年にドイツ連邦少年音楽コンクールで優勝。その後もヨーロッパの数多くのコンクールで優勝を果たした。
その才能と功績が認められ、世界で最も長い歴史を持つクラシック音楽のレコードレーベル、ドイツ・グラモフォンと2008年4月から専属契約を結ぶ。デビュー盤のリスト「超絶技巧練習曲集」が高評価を得ると、続くショパン「ワルツ全集」は米国とドイツのiTunesクラシックチャートで1位を獲得。同CDは2010年度クラシック・エコー・アワードでヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
2012年秋には日本全国リサイタルツアーをはじめ、フランス・パリ、イギリス・ロンドン、米国・シカゴなどで公演を行い、世界各地で高く評価されている。今後はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団などヨーロッパ各国の有名オーケストラとの共演を予定している。
ニューヨークデビュー公演ではモーツァルト、シューベルト、ムソルグスキーの名曲を演奏する予定。開場18時30分、開始19時30分。前売り券=15ドル、当日券=20ドル。