ニューヨークで88台のピアノが公園や路上などの公共スペースに設置される「Sing for Hope Pianos(シング・フォー・ホープ・ピアノズ)」が6月1日、始まった。
今年で3回目となる同イベントは、タイムズスクエアやブルックリンブリッジパークなどニューヨーク市内の5地区に合計88台のピアノを設置。ピアノは色とりどりにペイントされており、誰でも気軽に演奏を行うことができる。
イベントを主催する「Sing for Hope(シング・フォー・ホープ)」は有名ソプラノ歌手のカミール・ザモラさんとモニカ・ユヌスさんが2006年に設立。当時ジュリアード音楽大学の生徒だった2人は同団体の理念として「Art For All」を掲げ、アーティストがボランティアでローカルコミュニティーのために活動を行いやすいように尽力してきた。
今年のプロジェクトでは1000人以上のボランティア・アーティストや地域メンバーが選ばれ、ピアノのデザインや塗装を行った。ボランティアの中には有名ファッションブランド・ラルフローレンのデザイナーとして活躍するジョン・バルバトスさんの名前も含まれる。
ピアノは今月16日まで設置し、その後は隣接した貧しい学校や病院に寄付する。