8月18日、ニューヨークのチャイナタウンにアメリカ東海岸で初となるメードカフェ「Maid Cafe NY」(150 Centre St.)がオープンした。同店ではピンクのフリル付きエプロンを着用したメードたちがハート型のカレーライスやデザートを提供している。
店内のデザインや家具、衣装などは可能な限り日本製のものを徹底して採用しており、オーナーの吉村聡さんは「日本人の持つ繊細さや、物作りへのこだわりを新しい文化と共に世界へ発信したい」と話す。
さまざまな人に来店してもらいたいという思いから、日本のメードカフェで知られている「ご主人さま」呼びや、食事におまじないをかけるなどのサービスは通常していない。しかし「ご主人さま」という響きを求める声が多数上がり、入店時に店名の頭文字である「MCNY」という合言葉を伝えると、日本語で「おかえりなさいませご主人さま」と笑顔で出迎える裏サービスを開始した。「将来的には新店舗で新しい種類のメードカフェも考えている」と吉村さんは話す。
メードスタッフは日本人や中国人、アメリカ人がおり、以前からメードカフェで働くことに憧れていたという人がほとんど。団体で来ていた中国系の女性は「日本のアニメや漫画が好きで、ニューヨークにメードカフェができたと聞いて駆け付けてきた。いつか日本にも行って、本場の萌(も)えを体験したい」と話した。
同店では各種イベントも開催し、9月8日には昨年結成されたニューヨークで活躍するアイドルグループ「Rainbow Bubble」のオーディションが予定されている。
営業時間は8時30分~22時(金曜は23時まで、土曜は10時30分~23時、日曜は11時30分~19時)。