アーティストが集う街として知られるブルックリンのDumboで今年も、「Dumbo Arts Festival(ダンボ・アート・フェスティバル)」(45 Main Street, Brooklyn)が3日間にわたって開催され、街をにぎわせた。
会場にはたくさんのアーティストや来場客が訪れ、ストリートがさまざまなアート作品で飾り立てられた。ブルックリン・ブリッジ麓のトンネルでは、飲食ブースが立ち並びカフェテリアとなった。日本のおにぎりを提供するブースもあり、地元民から人気を集めた。トンネル中心部での日替わりパフォーマンスでは、金曜と土曜の夜に日本の和太鼓が紹介された。プロジェクターを通してビデオが壁一面に映し出され、大迫力の演奏に来場者が魅了された。
会場では写真や立体作品、パフォーマンスなど幅広いジャンルのアートが展示された。中にはベッドに女性アーティストが横たわるだけの奇抜な作品もあり、無言で寝ているアーティストの携帯へ「なぜ寝ているの?」などの質問メールを送ると、ベッドの上から返信がくるユニークなアイデアが注目を集めた。
大手通信会社AT&Tのブースでは、ツイッターと音の連携による新しいアートを提供。ブース内に設置されているモニターに触れると音が作り出される仕組みになっており、来場客らによって作り出されたメロディーが鳴り響いた。同社ツイッターにつぶやくと、そのまま歌詞となって歌が自動的に作り出されるという最新テクノロジーで来場客を驚かせた。
来場客の中には美大生も多く、ストリート上の作品を閲覧していた美大生のダソウさんは「さまざまなアーティストの作品を見ることによって、良い刺激になった。今後の自身の作品作りにも生かしたい」と話した。