ニューヨークの人気ラーメン店「IPPUDO WESTSIDE」（321 W. 51st St.）で10月9日～11日の3日間、四季のラーメンを提供するイベント「SHO-JIN」が行われた。

　「四季のラーメン」は2001年に日本で始まり、一風堂の創業者・河原成美さんが編み出した創作ラーメンを期間限定で提供するイベント。モチーフ、コンセプト、スープ、麺、トッピングなど細部までこだわったぜいたくなラーメンにはファンも多く、これまでに21品の「作品」とも呼べるラーメンが作られた。ニューヨークでの同イベント開催は今回が初めてで、ラーメン本来の「うまみ」が楽しめる「精進ラーメン」が選ばれた。アメリカではベジタリアンやビーガンといった動物性の食材を口にしない人が増え、精進料理への関心が高まっていることも踏まえて決まったという。

　イベントに来店した人は同店の2階に作られた11席のラーメンカウンターに通され、通常賑（にぎ）わいを見せる店内とは違った静かな空間で河原さんが作るラーメンを味わった。イベント開催は平日だったにもかかわらず毎日およそ250人のニューヨーカーが集まった。

　店長の島津さんは「日本人に限らず多くの人に楽しんでもらえている。今後も限定ラーメンを提供するイベントを続けたい」と意欲を見せた。