ロンドンを中心に活動する世界的に有名な覆面アーティスト「Banksy(バンクシー)」が、ニューヨークの路上で自身のアート・プロジェクトを公開するストリート・エキシビションを30日間行った。
10月1日に始まったエキシビションのプロジェクト名は「Better Out Than In」。その名の通り「室内よりも外」にこだわり、ニューヨークのどこかに1日1作品を公開した。
社会的風刺画グラフィティを描くバンクシーには世界的にファンが多く、ニューヨーカーのみならず観光客までもがバンクシーのアートをひと目見ようと街中を探し回った。作品の中には日本の舞妓(まいこ)さんをモチーフにした絵やワールド・トレード・センターのテロをほうふつさせる絵も公開された。
同プロジェクトに対し、ニューヨークのブルームバーグ市長は「アートには適した場所とそうでない場所ある。他人の所有物や公共物に落書きをするのは、私に言わせればアートではない」と発言。また、バンクシーを発見した際にはすぐに摘発するようニューヨーク市警に指示した。
作品の一つを見に来ていた男性は「彼の作品はファンも多いがアンチも多いから、中には上からペンキを塗られて消されてしまったものもある。ファンにとってはとても残念で悔しいことだ」と話した。
現在、これらの作品は全て公式サイトで見ることができる。